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肝臓内科

肝臓内科とは?

肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断や人間ドックで指摘されることがほとんどです。肝機能障害とは、何らかの原因で肝臓が障害をうけ炎症が起こり、肝細胞が壊されるため、血液の検査で肝臓の数値が異常値を示すことをいいます。血液検査でAST、ALT、γ-GTP、ALP、ビリルビンなどが高くなります。数値が高ければ高いほどその障害の程度は高度ということになります。肝機能障害では問診がとても重要であり、そのうえで血液検査や腹部超音波 (エコー) 検査で肝臓の状態を確認させていただきます。

当院では肝臓専門医である副院長がエコー検査を行っています。肝機能障害を指摘されたことがある方や、ご家族に肝炎の方がいる、最近体調がすぐれない、などのご心配がある方はお気軽にご相談ください。

肝臓内科の診療

肝臓内科では主に次のような疾患を診療しています。

  • 肝機能障害

  • 脂肪肝

  • 肥満症

  • B型肝炎

  • C型肝炎

  • アルコール性肝障害

  • 非アルコール性脂肪性肝炎

  • 自己免疫性肝炎

  • 原発性胆汁性胆管炎

  • 薬物性肝障害

  • 急性肝炎

  • 慢性肝炎

  • 肝硬変

  • 肝腫瘍

  • 肝臓がん

脂肪肝

肝臓に脂肪がたまりフォアグラのようになることを脂肪肝といいます。食生活の欧米化にともなって増加し、健診受診者の1/3が脂肪肝もしくはその予備軍だと言われています。しかしそれを病気だと認識している人は少なく、健康診断で脂肪肝だと診断されても放置している人が多いようです。

脂肪の割合が肝細胞の5%を占めると「脂肪肝」と診断されます。原因は過剰なアルコール摂取、肥満、糖尿病など様々です。

肝臓は「沈黙の臓器」と称されるようにほとんどの場合自覚症状がありません。放置すると脂肪肝から肝炎→肝硬変→肝がんへと進行することが心配されます。また、脂肪肝の背景にある肥満や内臓肥満は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などさまざまな生活習慣病のリスクを高めることもわかっています。

症状が無いからといって放置すると心筋梗塞や脳卒中など命に関わる病気へつながることもあるので、心当たりのある人は、早目にご相談ください。

ウイルス性肝炎 (B型肝炎・C型肝炎)

ウイルス性肝炎は、肝炎ウイルス (A型、B型、C型、E型など) の感染によって起こる肝臓の病気です。A型、E型肝炎ウイルスは主に食べ物を介して感染し、B型、C型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。中でもB型、C型肝炎ウイルスについては、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因ともなります。

肝臓は「沈黙の臓器」といわれており、肝炎ウイルスが感染してもこれといった自覚症状が現れることがないのが特徴です。そのため、気が付かないうちに病気が進行し、症状が現れた時には慢性肝炎・肝硬変・肝がんといった重い病気になってしまった…ということも少なくありません。

肝炎ウイルスのキャリアであっても、定期的に肝臓の状態をチェックし、その状態に見合った健康管理に努めていれば、日常生活の制限などはほとんど必要ありません。最近では、ウイルスを体の中から排除する新薬 (飲むタイプ) も数多く登場し、肝炎も場合によっては完治が期待できるようになってきました。

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査でわかります。これまで肝炎ウイルス検査を受けたことのない方は、必ず一度は受けるようにしましょう。もしも肝臓のご病気が心配であれば、症状がなくても一度は私たちのクリニックのような肝疾患専門医療機関でご相談ください。